上越市内の歴史的旧家4邸(白田邸、瀧本邸、林富永邸、保阪邸)の貴重な建造物を後世に継承していくための保存活動を支援し、利活用する企画により多数の来場者を呼び込み、地域の活性化を図ることを目的にした連携活動を行うために、2020年に「上越名家ネットワーク(会長:瀧本宜弘、瀧本家15代)」を設立しました。
さらに、2021年6月には「特定非営利活動法人・上越名家ネットワーク(理事長:瀧本宜弘、瀧本家15代)」と設立し、上越名家の維持管理や保存活動を安定的に行い、様々な事業を通して文化財としての価値を広く周知することや、地域の活性化につながる取り組みを通して地域社会に大きく貢献する活動を一層加速していきたいと考えています。

上越名家一斉公開

上越市には江戸期の大庄屋、庄屋クラスの旧家の邸宅が個人所有のまま多数残っていますが、認知度が低く、地域にとって貴重な文化財としての認識が共有されていませんでした。また、維持管理をする財源難などで、必要な修繕がされていない邸宅もありました。

この状況を打開する第一歩として、多くの人に各邸の文化財としての重要性を認識してもらうため、上越市に点在する歴史的旧家が歩調を合わせ、一斉に公開する活動を2017年11月に始めました。

この企画を呼びかけたのは、和風建築と日本庭園を活用して地域活性化を目指すイベントを中・下越のみならず全国的に展開している庭屋一如研究会主宰の藤井哲郎さんで、2017年以降春秋の年2回、2021年以降は春夏秋の年3回、継続して実施してきました(2020年春は新型コロナウィルス感染拡大防止のため未実施)。

各邸の特別公開の企画および主催は各邸および各邸保存会が行い、特定非営利活動法人・上越名家ネットワークが一斉公開の広報を担当しています。また、名家を巡る団体バスツアーの受入れなども行い、多くの来場者の方々に公開しています。